インペラ替えてますか

インペラ替えてますか

2025年4月14日

ついつい怠りがちな海水ポンプの整備、点検時期が指定されていると知りながらも先送りにしている方も多いのではないでしょうか。

点検・交換時期を少々過ぎたくらいではインペラ壊れない、と。

当店としましても、その点については同感です。各メーカーの多くのインペラは丈夫で、誤った使い方などしない限り簡単に壊れるものではないと思っています。

しかし、最悪、甚大なダメージで動けなくなることを思えば、壊れた時の代償が大きいのもインペラ。

「ブザーの発報や、警告灯が点いたら点検したらいい」「壊れてから替えればいい」という考えはあまりにリスクが高く、改めることを強くお勧めいたします。(警報・警告機能を有していないモデルもあります)

海水ポンプの能力の低下に、検水口からの出水量の減少で早期に気がつくのは、モデルによっては結構難しいです。(異なる整備サイクルの同型の多機掛けとなれば話は別ですが…)

海水ポンプの修理が必要になった際、ドライブシャフトが軸受間とで固着していたり、エンジン側との固着でロアユニットが降りないということも中型以上のモデルでは珍しくありません。

破壊、切開や切断を伴う修理は工期を要し、出費もかさみ、点検を怠ったことを間違いなく後悔することでしょう。

無慈悲にも破損した破片が冷却水路を閉塞し、インペラ交換後もオーバーヒートが改善せず、探索や除去費用が高額となる場合もあります。

長くなりましたが、修理費を抑えるためにも、ドライブシャフトの軸受部やスプラインへの給脂を兼ねた海水ポンプの定期的な点検をお勧めいたします。

それではまた。